熱海市土石流現場で懸命の捜索活動が続く 担当者は「暑さとの戦い」
「現在も10人以上が見つかっていないため、もうしばらくはこの体制で捜索を続ける。問題は暑さ」と災害対策本部。
18人が亡くなった静岡県の土石流現場では、19日も厳しい暑さの中、警察・消防・自衛隊などが今も行方のわからない11人の捜索を続けている。
画像をもっと見る
■約250人が捜索参加
陸上自衛隊板妻駐屯地は、災害発生直後から隊員が捜索に参加。現在も約250人が現場に入っている。
【土砂災害に伴う #災害派遣】
重機の活動が困難な場所では人力による捜索活動が行われています。
大量の土砂や瓦礫を排除し隊員たちは懸命な活動を継続しています。#熱海市 #板妻駐屯地#第34普通科連隊 #34普連 pic.twitter.com/qESAgVcf3M— 陸上自衛隊 板妻駐屯地【公式】 (@JGSDF_ITAZUMA) July 18, 2021
広報担当は、「隊員達は、交代しながらずっと熱海市で捜索を続けている。かなりの暑さになっており、熱中症にも警戒しながらの活動となっている」と話す。
関連記事:熱海市土石流被害で安否不明者80人 自衛隊・消防・警察計1500人体制で捜索中
■重機17台投入
静岡県の災害対策本部によると、18日は陸上自衛隊328人、消防745人、警察250人の計1323人で捜索を行ったという。また、陸上自衛隊の油圧ショベル、バケットローダなど計17台の重機も捜索に参加。
「天候が回復したことと、道路の復旧が進んだことで、18日から本格的に重機を使った捜索を開始することができた。狭い場所が多いため、人海戦術よりも重機を使ったほうが捜索が進む。このことが5人の発見につながったと思う」と担当者。
関連記事:熱海市・土石流の捜索現場 全国から駆けつけた警察官らを支える住民の善意
■厳しい暑さの現場
また「現在も11人が見つかっていないため、もうしばらくはこの体制で捜索を続ける。問題は暑さ」と述べた。19日の熱海市の最高気温は32℃の予想。
しかも午後0時の湿度が70%とかなり蒸し暑い状態。市内には「災害派遣者の皆さま熱海のためにありがとう」という横断幕も掲げられている。