五輪観戦児童に「できるだけスポンサー社のもの」 教委は「熱中症予防のほうが大事」
持ち込む飲み物の量についても、組織委員会は「テロ対策などの観点からも飲みものの量を変えることはできない」と拒否。
■教委にクレーム殺到し業務に支障…
その文書がSNS上に掲載され、教委には19日に計24件のクレームが寄せられた。
電話で30分近く意見を言い続ける人も多く、準備に追われる中で担当者の業務に支障をきたしたという。つい先日も、観戦プログラムに対する反対意見が寄せられたばかりだった。
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■飲料の量変更も拒否
これ以外にも組織委員会の迷走は続いている。組織委員会は会場へのペットボトルの持ち込みを1人1本、750ミリリットル以下に限定。
これに対して、教委は県を通じて「熱中症対策のため会場に持ち込める飲みものを1人2本までに増やしてほしい」また、「足りなくなったときのために、引率の教諭などは350ミリリットルを3本まで追加で持ち込めるようにしてほしい」と6月に要望。
しかし、組織委員会は「テロ対策などの観点からも飲みものの量を変えることはできない」と拒否したという。
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■教委は「熱中症予防のほうが大事」
鹿嶋市は参加者全員の熱中症対策として、首などを冷やすことができる保冷剤を独自で用意。また、引率教諭が追加で持ち込むものは、県の水道局から提供を受けたという。
教委の担当者は「熱中症で倒れる児童生徒がでないように、『当初の要望通り1人2本まで持ち込むことが可能』と保護者に通知済み。当日会場でトラブルになる可能性もあるが、熱中症防止のほうが大事だ」と覚悟を決めている。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)