新江ノ島水族館監修のタカアシガニ脱皮ぬいぐるみ完成 「飼育員のこだわりを忠実に再現」
「並々ならぬこだわりを一生懸命商品に反映して、飼育員さんと一緒に面白いもの作りができた」と開発担当者。
タカアシガニは日本近海の深海に生息する巨大なカニで、現生の節足動物では世界最大。甲羅は最大で幅40センチ、体重も最大で19キロに達する。そのタカアシガニのぬいぐるみを、ファッションブランド「フェリシモ」が完成させた。
■甲羅の硬さの違いを表現
タカアシガニの甲羅ファスナーを開けると、ひとまわり大きなカニがでてくる、脱皮を再現したぬいぐるみとなっている。脱皮前はポリエステル素材の少しハリのある硬い素材、脱皮後はやわらかいソフトボア素材を使用し、実際の脱皮前と後の甲羅の硬さの違いを表現。
また、脱皮前はくずんだオレンジ色、脱皮後は鮮やかな赤色と、微妙な色の変化にもこだわったという。
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■脚だけで120パーツ
開発担当者は、「タカアシガニは脚が多すぎて、デザインを作るのが本当に大変だった」と話す。
また、「脚10本×脱皮前と後で2体。脚も節ごとにパーツがわかれていて、それぞれ表裏もあるので、脚だけで120パーツある。そのため工場スタッフも、間違えないように管理するのが本当に大変だったのではないか」と語った。