維新・藤田文武衆院議員に聞く ベーシックインカムと規制改革・減税で経済立て直す
日本維新の会の経済の頭脳、藤田文武衆院議員にインタビュー。
■規制改革に取り組む
---他にどのようなものがありますか?
藤田:二つ目が規制改革です。私たちはこれまで色んな分野で規制改革に取り組んできましたが、政府も与党自民党も非常に消極的です。私たちは、各分野の規制改革をしっかりやって、民間の活力を最大限に使っていこうということが方向性の柱です。
そしてその規制改革の本丸はすべての領域に波及する労働市場改革だと思っています。個別の現場(ミクロ)での生産性を上げるのはそれぞれの企業の仕事であって、そこに手を突っ込みすぎるのは政治や行政の仕事ではありません。
チャレンジのためのセーフティネットがあることを前提として、労働市場を流動化・活性化し、労働力が成長産業へスムーズに移動することや適度な新陳代謝を促すことよって生産性の高いマーケットがマクロで実現できるような方向性を目指すべきです。
まとめると、税はフロー大減税、それから規制改革、特に労働市場改革。そして、チャレンジのためのセーフティネットの構築を目指した社会保障制度の抜本改革。このあたりを経済政策として盛り込みたいと思っています。
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■アフターコロナの社会像を提示
---最後に、総選挙・参院選挙2022に向けて有権者へのメッセージをお願いします。
藤田:日本維新の会はアフターコロナの新しい社会像を提示していくということに本気でチャレンジしたいと思っています。政権与党のことを全否定はしませんし、よくやっている部分もあると思いますが、政府与党の本質的な問題は「現状維持・微修正型の政治」であることです。
不具合があれば絆創膏をペタペタと張って、部分的にツギハギする政治っていう手法から抜け出せない。その原因は一言で言えば、積み重なったしがらみや既得権益が大きな足かせになっているから。
そこで、現政権の政治手法を否定するのであれば、私たちが政府のプランAに対するプランBをしっかりと提示してこんな社会像を目指したいと国民に訴えることが必要だと考えました。
「新しい時代の政策はこれだ!」というものをしっかりと提示して、揚げ足取りやスキャンダル追求でない国民の未来のために真正面から議論がしっかりできる、そういう政治をやりたい。
そのスタートとして、今回の衆院総選挙、来年の参院議員選挙を位置けたいと思っています。そんな思いで、わが党は「日本大改革プラン」という具体的政策パッケージを発表させていただきました。
今後も様々なご意見いただいて、引き続きブラッシュアップしていきたい。新しい社会像をどうやって作っていくのかを真正面から国民の皆さんに訴えかけ、そしてそれは私たち維新の会にこそ実現可能だと感じていただけるような、そんな選挙にしたいと思います。
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(取材・文/France10・及川健二)