候補者乱立の横浜市長選挙 林文子市長と田中康夫元長野県知事の一騎打ちか

出馬表明候補者が史上最多に。横浜市長選挙の情勢に詳しい記者に話を聞いた。

2021/07/27 19:15


 

■山中元教授はイソジンスキャンダルで減速

山中竹春

立憲民主党が推薦し、共産党が応援する山中竹春氏が本来ならば勢いがあるはずだが、とんでもないスキャンダルが発覚した。昨年物議を醸した吉村洋文・大阪府知事の「イソジン会見」の根拠データの解析を担当していたのだ。

「ウソのようなホントの話をさせていただきたい」「ポピドンヨード(=イソジン)でうがいをすると、コロナの陽性率が減少する」と珍説を開陳したのは昨年8月4日の会見だ。

吉村発言の根拠になったデータは山中氏が解析し、会見で使われたフリップに「解析:横浜市立大学医学部 医療統計学 山中竹春教授」と明記されていた。

山中氏は出馬会見で「勝手に名前を使われた」と、イソジン会見との関わりを報じるメディアに対して法的措置をとるとも示唆したが、「News Sokra」が大阪府に確認したところ、山中氏の主張が虚偽だと判明した。

確かに山中氏はそもそも、一年経ってから大阪府に抗議したというのだから、氏の主張は怪しかった。山中氏は連日、街頭に出て顔を売っているが、イソジンスキャンダルによるイメージ低下は否めない。


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■田中元知事と林市長の一騎打ちか

林文子・田中康夫

はてさて、選挙の情勢はどうなっているか。横浜市長選挙を取材しているフリーの記者は語る。

「山中氏には江田憲司さんが連日、張り付いている。25日に関内で決起集会を開きましたが、共産党の畑野君枝衆院議員も応援に入った。ただ、江田さんの地元の青葉区・緑区では浸透するかもしれないが、他地域への広がりはない。


小此木さんも同様に地元の神奈川区・鶴見区の色が強く出てしまっている。だが、自民党市議の8割が応援しているので侮りがたい。松沢氏は2年前の参院選で神奈川選挙区で当選したとはいえ、最下位当選で人気はさほどない。


慶応大学つながりで、小林節・名誉教授が後援会長になったことくらいしか特色がない。知名度からいえば田中康夫さんと林市長が抜群に高い。双方ともに特定の地盤がないがために色がつかなく広く浸透するでしょう。


あとは、福田さんと林市長以外は、カジノ・IR誘致で反対なので、候補者一本化の動きが出てくるか。それによって情勢は変わる」

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