菅首相、4府県に緊急事態宣言を発出 「慎重な行動を」と訴え
菅義偉首相が記者会見を開き、4都府県への緊急事態宣言を発令。「これまでに経験したことのないスピードで感染が拡大している」と述べた。
30日、菅義偉首相が記者会見を行い、すでに緊急事態宣言が発令されている東京都、沖縄県に加えて、埼玉県、千葉県、神奈川県、大阪府の4府県への緊急事態宣言の発令を正式に発表した。
■4府県に緊急事態宣言を発令
東京都での新規感染者数は3,300人、神奈川県では1,418人、大阪府では882人と発表されたこの日。
菅首相は対策本部を開き、8月2日から31日までの間、埼玉県、千葉県、神奈川県、大阪府に追加で緊急事態宣言を発令するのに加え、北海道、石川県、京都府、兵庫県、福岡県にまん延防止等重点措置を適用すると発表。また、すでに緊急事態宣言が発令されている東京都、沖縄県についても期限を31日まで延長する。
全国での感染者の急増に対し、菅首相は「これまでに経験したことのないスピードで感染が拡大をいたしております」とし、その要因として「変異株の中でも世界的に猛威を奮っているデルタ株です」と述べた。
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■病床逼迫の可能性も
また菅首相は「強く憂慮すべきことがある」とし、「若い世代での感染が急拡大を致している」と語る。東京都では、30代以下の感染者が全体の7割に達しており、20代の感染者が連日1,000人を超えていると説明。
菅首相は「このまま、感染者の増加が止まらなければ、重症者数もさらに増加し、病床が逼迫をする可能性があります」とも述べた。
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■「慎重な行動を」と訴え
さらに菅首相は「自粛の期間が長期化する中で、自粛疲れの広がりが懸念されています」とし、「とくに若い世代の方々からはコロナは怖い病気ではないといった声も聞こえます」「感染対策よりも、通常の生活や楽しみを優先させたいという気持ちもあると思います」と話す。
続けて「デルタ株の出現により、これまでとは変わり、若い人でも重症化のリスクが高まっており、感染後の重い後遺症に苦しんでいらっしゃる方がいる」とし、「ワクチン接種がさらなる効果を発揮するまでの今しばらくの間、お一人おひとりが高い警戒感を持って感染予防を徹底し、慎重な行動をとるようにお願いします」と訴えた。
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(文/しらべぇ編集部・北田力也)