ドンキ店頭で遭遇したエナドリ、完全にアウト 名前とデザインに見覚えが…
ドン・キホーテで遭遇したとんでもないエナジードリンク。これもう、狙ってるだろ…。
■まずはドンキ側の言い分を聞いた
セーフかアウトかと問われれば、「アウト」と答えたくなってしまう件のエナドリ。
しかし味自体はかなり絶品で、グレープフルーツをベースとした風味の中にライチやピーチといった果物のフレーバーが散りばめられており、エナドリ特有のガツンと感は希薄だが、スイスイ飲めてしまう点はなんとも魅力的であった。
情状酌量の余地があると判断し、切り捨てる前に「BLACKOUT DDT」担当者に同シリーズのコンセプトについて尋ねると、「今後成長すると見込まれるエナジードリンク市場において、せっかく当社が企画するのですから『規格外』『ドンキらしさ』をコンセプトに、成分、味、デザイン全てにおいてリッチで、安物ではない本格派のエナジードリンクを目指すことにしました」と、確固たる信念を秘めた回答が返ってきたではないか。
またエナドリの重要な指標となるカフェインの含有量にも特徴があるそうで、「他のエナジードリンクよりもカフェインの数値が高く設定されておりまして、エナドリを牽引しているレッドブル、モンスターなどに比べ165mgと圧倒的に高いのが特徴です」とも語ってくれた。
ちなみにひと缶あたりの含有量で比較すると「モンスターエナジー」は142mg、「レッドブル」は80mgなため、商品ごとにサイズ感が異なるとはいえ、「LOVELSS」は1本で相当なカフェインが摂取できる計算となる。
また「BLACKOUT DDT THE SUPER」なる商品は190mgのカフェインを含んでおり、こちらは非常にピーキーな1本のようだ。
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■やはり…パクリなのか?
続いて本題に切り込むべく「LOVELESS」という商品名と、ピンク色をモチーフにした背景について尋ねると、「エナジードリンク市場が年々高い水準で推移しておりますが、その支持者の半数は男性です」「 そこで女性をターゲットに何か開発できないか…ということで、2020年にパッケージ、ドリンクの色を共にピンクにした『女性向け商品』として開発しました」という回答が。
世紀の名盤と名前・デザインが丸被りした件については完全に「偶然」だったようで、記者としては振り上げた拳をどこに下ろせれば良いのか分からなくなってしまった。ひとまず今回はドンキ側と和解し、平和的にシェイクハンドで別れることに。
なお90年代初頭に最盛期を迎えたシューゲイザーだが、2010年代に入ってリバイバルが発生。ブーム当時は生まれてすらいなかった若手アーティストらがシューゲイズなサウンドを鳴らしている姿に感動すら覚えるのは、記者だけではないだろう。
個人的には昨年アルバムデビューしたイギリスのバンド・bdrmm(ベッドルーム)と、この夏にファーストアルバムをリリースしたばかりの香港のバンド・Lucid Expressがイチオシなので、ぜひドンキの「LOVELESS」を片手に、耽美的な轟音の織りなすハーモニーに耳を傾けてほしい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ)