サラッと書かれた楽譜指示、あまりに過酷すぎる 「どう歌えば良いんだ…」と話題に
突如楽譜に出現した、インパクトあふれる指示内容が話題に。その正体に迫ると…。
■初見時の「団員たちの反応」にニヤリ
斉藤さんの所属する合唱団 猫の森の担当者に詳しい話を聞くと、こちらの指示が登場するのは谷山の楽曲『小さな魚』であることが判明。
担当者はこちらの楽曲について、「谷山さんは心が浄化されるような癒しの曲(白)から、背筋が凍りつくようなダークな曲(黒)まで幅広い曲を書きますが、この曲は特に人気があります」「以前ツイッターで『歌いたい・歌ってほしい白曲投票』を実施した結果、こちらの曲を歌う事こととなりました」と語っている。
結果発表〜〜👏
2020年 合唱団猫の森が歌うのは…
・花さかニャンコ
・まもるくん
・夢のスープ ←ꫛꫀꪝ✧‧˚
・小さな魚 ←ꫛꫀꪝ✧‧˚の4曲に決定しました!
たくさんの投票ありがとうございました!! https://t.co/tfUw6rRrlD pic.twitter.com/CFtHYbOu2z— 合唱団猫の森 (@chor_nekonomori) September 28, 2019
楽譜は販売されていないため、ヤマハエンターテインメントに申請した後、許諾を取った上で編曲者に依頼し、混声四部合唱用の楽譜を書き起こして使用しているそうだ。
なお、件の楽譜指示を見た団員の反応については「多少どよめきはあったものの、ただ笑っていたと思います(笑)」と、目を細めつつ当時の様子を振り返ってくれた。
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■果たしてどう歌うのが正解なのか…
なお、ツイートの写真では「演奏指示」と「休符」のみが写っている様子も話題となったワケだが、件の楽譜は前述のとおり「混声四部合唱」のもので、写真に写っていたのは「ソプラノパート」に当たるそう。
担当者は「こちらの演奏指示が書かれた小節の他のパートには音符も歌詞も書かれており、今回話題になっている指示はその部分のパート(ツイートには写っていないパート)に対する指示になります。そのため、休符に対しての演奏指示ではありません」と、補足してくれた。
なお「谷山浩子が歌っているように/優しく」の解釈について編曲者に尋ねたところ、「曲の序盤でアルトパートのソロがあるのですが、そのアルトパートに対して『合唱というよりは「小さな魚」を歌う谷山浩子さんのように歌ってほしい』という想いを込めてこの演奏指示を書きました」という回答が。
「『優しく』と指示したのは、私がこの曲の谷山さんの歌声を聴いた際に優しい印象を受けたためです」とも語ってくれた。
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■別の曲でもユニークな指示が炸裂!?
同合唱団の使用する楽譜では、他にもユニークな指示が登場しているそう。たとえば、これまた谷山の楽曲『夢のスープ』では、間奏部分の指示がとにかくユニーク。
「テキストはあくまで参考として、様々な工夫で曲の世界を作ってください」という指示に始まり、以降も「カエルのようなコロコロ音」 「遊んでいるような人の声 すぐ遠のく」 「人の声帰ってくる」 「祭りの愉快そうなメロディなのにどこか不穏」といった具合に、エッジの効いた指示が登場するというのだ。
合唱団猫の森は、毎年夏に開催される「副次的文化系合唱祭」という合唱祭への出場を目標に、春〜夏の期間限定で活動中。今年は8月15日に実施されるCブロックの合唱に出場するそうなので、気になる人はチェックしてみてはいかがだろう。
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(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ)