気温上昇のギリシャで大規模な山火事 世界各地でも発生への警戒高まる
強風が鎮火を妨害し一向に収まらない山火事。雨による鎮火が期待される。
ギリシャでは5日に最高気温が47度を記録し、各地で山火事が相次いでいることを、イギリスの『The Sun』などのメディアが報じた。地球温暖化によって、世界各地でも同様に山火事が次々と発生している。
■大規模火災に救助追いつかず
ギリシャ全土で山火事が頻発し、人々が安全な場所を求めて逃げ回っている。8日には消防隊員数百人がエヴィア島の山火事に決死の消火活動を行ったが、災は広大な松林を焦がして家々を焼き尽くしていった。
消火活動を行う間にも気温は45度まで上がり、消防士1名が死亡。何日も猛威を振るうこの火災に、飛行機とヘリコプターを合わせて17機の消防隊が出動している。またイギリスの消防士たちも、この山火事を食い止めるためにギリシャに上陸した。
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■住民たちの不安の声
避難した住民たちは、猛威を振るう火災に、不安ばかりか怒りを感じていることをメディアに明かしている。
エヴィア島民のヴァシリキアさんは「腹が立つ。家を失った」と言って、救助フェリーに乗り込んだという。また、島の北部にある村で暮らすヤニスさんは「私たちの村は破壊されて家にはもう何も残っていない」と語った。