世界最小212グラムで生まれた超未熟児 医師らの手厚いケアで家族の元へ
超低体重だった赤ちゃんが、退院時には6.3kgにまで成長した。
早産で生まれた世界で最も小さな女の赤ちゃんが、医師たちのケアで無事に発育しついに家に帰れることになった。生まれてから13カ月をずっと病院で過ごしてきた。『7News』などオーストラリアのメディアが伝えている。
■早産で212gの赤ちゃんが誕生
2020年6月9日、シンガポールの国立大学病院でユー・シュアンちゃんという女の子が誕生した。
妊娠4カ月という早産だったが、医師は彼女の体重が「生存率5割未満になると言われる400グラムを下回ることはない」と予想していた。しかし実際はわずか212グラム、つまりリンゴ1個分程度の体重しかなかった。
新生児集中治療室に運び込まれた時には、経験豊富な看護師ですらこれほど小さな新生児を見たことがないと、信じられない思いだったそうだ。
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■両親も想定外の出産
シュアンちゃんの誕生は、両親にとって思いがけないものだったという。母親であるウォン・メイリンさんが腹痛を訴えて病院に運ばれ、高血圧のために緊急帝王切開を受けたとき、夫妻は4歳の息子と一緒にマレーシアに帰国する準備をしていた。
「こんなに早く生まれるとは思っていなかったし、彼女がとても小さく生まれたことが残念です。私たちはただ、彼女が健康であることとすくすく育つことを願うだけでした」とメイリンさんは語っている。