全校集会の「校長先生のお話」 およそ5人に1人が体調を崩していた…
東京オリンピックの開閉会式でも話題になった「校長先生のお話」。長い話を聞いている途中で、体調を崩した経験がある人は少なくなかった…。
東京オリンピックの開閉会式で、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長の長いスピーチを聞きながら、多くの日本人が、学校の全校集会における「校長先生」を思い浮かべた。
その“校長先生のお話”の時間が、生徒たちにとってどれほど過酷なものだったのかを表す調査データがある。
■5人に1人が具合悪くなった経験あり
しらべぇ編集部が全国の10代~60代の男女384人を対象に「校長先生のお話」に関する意識調査を実施したところ、全体で20.6%の人が「全校集会の校長先生の話の最中に具合が悪くなった経験がある」と回答した。
男女別にみると、男性が18.7%、女性が22.5%と、女性のほうが高い割合に。
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■タレントの千秋も…
タレントの千秋も、自身のツイッターにて「小学生夏休みの登校日、朝礼の校長先生の話のときによく貧血で倒れました」という実体験を明かし、同じような経験をしたことがあるユーザーから共感する声が上がるなど、話題になった。
また、小学校高学年から高校生のいわゆる思春期は、体が大きく成長するため、その分鉄が必要となる他、女性は生理も始まり、鉄欠乏性貧血を起こしやすい時期とも言われている。
ちなみに、記者も小学生の頃、全校集会のときは校庭で全校生徒が立ったまま“休め”の状態で校長先生の話を聞く…というケースもあった。倒れたことはなかったが、つらい時間だった記憶がある。
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■現在では様々な工夫も
しかし、現在では昨今の社会情勢の影響もあり、全校集会もリモートで行われるなど、新しい生活様式に合わせて、学校によって様々な対策が取られている。
また、小学校に勤務していた元養護教諭の女性によると、「全校集会で体調を崩し、保健室に来る子はたまにいましたが、(コロナ禍以前は)体育館で座って先生たちの話を聞いているので、体調が悪くなるということは、元々体調が悪かったか、体育館が暑かった・寒かったために体調を崩してしまった、というケースが多いように感じます」という。
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(取材・文/しらべぇ編集部・衣笠 あい)
対象:全国10代~60代の男女384名 (有効回答数)