ネクタイから出ている糸を切ってはダメ? メーカー社長は「背骨を抜くのと同じ」
「職人がしっかりと作ったものには、この糸があるが、100円ショップで売られているようなものにはない」と社長。
■16年前にものづくりの世界へ
笏本社長は、町工場の3代目だが元美容師の経歴を持ち、16年前にものづくりの世界に入った。「美容師時代は、お客様に伝えるということが出来ていたが、ものづくりの世界ではそれができていなかった」と話す。
そのような経験を踏まえて2015年に自社ブランドを立ち上げて、社長自ら店頭に立ち、客からの声に真摯に向き合った。
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■社長自ら店頭に
自社ブランドを立ち上げる前は、大手メーカーからの注文を受けて生産していたため、客からの生の声をキャッチできる立場にはなかったという。「お客様の声を聞かずして、『お客様のために』などというスタンスはおこがましい」と笏本社長。
また、「お客様の声を工場に持ち帰り、スタッフと共有することで『誰のために作っているか』ということが明確化できた。このことでスタッフの目の輝きも変わった」と話す。
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■あきらめる人をひとりでも少なく
さらに、SNSのチカラを実感している最中だとも語る。「以前は町工場の社長が発信をしても、誰が見てくれるのかと思っていた時期もあった。しかし、今は違う。業界の常識でも、世間には知られていないことがあるし、それを必要としてくれている人がいる」と述べた。
最後に、「コロナ禍ということもあり、あきらめる人が増えている印象がある。自分もつらいことをたくさん経験したが、なんとかここまでこれた。だからこそ、あきらめる人をひとりでも少なくしていくことが目標で、自分がそのモデルケースになりたい」と熱く語った。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)