人気の日本酒『獺祭』が消毒液に変身? 担当者は「香りが感じられる」
担当者は「清酒を10%配合することで手指のしっとり感を感じられるようにした」と述べた。
「酒造りは夢創り、拓(ひら)こう日本酒新時代」をキャッチフレーズに伝統とか手造りという言葉に安住することなく、変革と革新の中からより優れた酒を創り出そう。そんな想いが込められている人気の日本酒『獺祭(だっさい)』。現在、獺祭の消毒液がSNS上で話題を呼んでいる。
■通販サイトで品薄状態
この消毒用エタノールは、酒米の帝王と言われる山田錦が原料で、2020年6月の発売以来累計約1万9000本の販売を誇る。Amazonなどの通販サイトでも人気となり、現在品薄状態となっている。
売り上げとは別に、製造元がある岩国市や市内の学校、水害などで被災した取引先などへ約7000本寄付しているそうだ。
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■一度荒らすともとに戻らない
高価で大事な山田錦を原料として消毒用エタノールを作ることは、「山田錦の栽培に心血を注いできた農家への冒涜(ぼうとく)になるのではないか」と思い悩んだという。
しかし、農地は一度荒らしてしまうともとに戻らないため、グローバル経済が進展していく中だからこそ、守るべきものがあると考え、山田錦で消毒用アルコールを作ったそうだ。