雄なしの水槽で雌のサメが単独妊娠・出産 遺伝子学研究に光が刺す
人間においても、単為生殖が可能になる日が来るのだろうか。そのとき男性の必要性は…?
■単為生殖とは?
精子と卵子が融合する通常の「有性生殖」とは異なり、この「単為生殖」が起きると、産まれる赤ちゃんには母親のクローンが形成される。精子のように振る舞う、未成熟な卵細胞が卵子と受精することが、一般的な単為生殖のメカニズムだと考えられるそうだ。
アリやハチなどの無脊椎動物で起きることが知られているが、爬虫類、魚類、鳥類、クラゲでもそれは発生。ゴキブリ、アブラムシ、ザリガニ、コモドオオトカゲなどでも確認されている。
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■ゲノム解析に期待
現在、イタリアのほとんどの遺伝子研究所は新型コロナウイルスの研究に焦点を当てており、このたび誕生したサメの赤ちゃんのDNA分析は、残念ながらかなり後回しになるとのこと。
だが、ホシザメの繁殖方法の1つとして証明されることは、海洋生物における単為生殖の解明が一歩大きく前進することを意味する。「遺伝子学の研究においても重要な進歩をもたらすだろう」と多くの専門家が主張しているようだ。
暗い話ばかりのこの時世にあって、こうした明るいユニークなニュースは貴重だ。「こういう話こそもっと知りたい、聞きたい」と願う人は多いことだろう。
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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ)