「イベルメクチン」個人入手に家畜用が混じる 米・食品医薬品局が緊急警告
輸入代行業者から購入した医薬品では、副作用に「医薬品副作用被害救済制度」は適用されない。
■米FDAが「絶対にだめ」
そんな中で21日、アメリカの食品医薬品局(FDA)は公式Twitterで「イベルメクチンは新型コロナの治療薬として承認を受けていません。安易な入手と服用は絶対にやめてください」と国民に呼びかけた。
そればかりか、馬や牛のためのはるかに成分濃度の高いものが人間用として出回っているという。
日本でも、輸入代行業者が扱う医薬品に時に偽物が混じっていること、そしてパッケージや説明書きの外国語を理解しないまま服用することの危険性は、かねてから指摘されていた。
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■公的救済制度の適用は?
また、普通は1~2回の服用だというイベルメクチンを5日間も摂取した場合、過剰投与として吐き気や嘔吐、胃腸障害、血圧低下、アレルギー反応(アナフィラキシーショック)、めまいやふらつき、痙攣発作などの副作用が現れ、最悪の場合は死亡に至ることもあるという。
しかし、輸入代行業者は副作用に関して「一切責任を負えない」と強調し、そのあたりをすべて承諾し、同意のうえで購入してほしいとしている。
医師から処方されたイベルメクチン以外、どのような副作用が起きても、日本の公的制度である医薬品副作用被害救済制度は適用されない。このことを肝に銘じておくべきだろう。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)