新型コロナ自宅療養者に無料配送する”ポカリ届け隊”に聞いた 「1~2時間で玄関前に」
高熱が4~5日続いたが、東京都からの配食サービスという名の支援物資が届くのに、5日程度かかったそうだ。
■高熱のときに必要なもの
藤井さんが感染して感じたことは、高熱の際にはポカリスエットやゼリー飲料を口に入れることが精一杯だということ。そのため、ポカリ4本とゼリー6個を都内(新宿区、渋谷区、豊島区、中野区、文京区、千代田区)の自宅療養者へ無料で届けるサービスを21日から開始。
【拡散希望】自宅療養中の皆様へ
新宿でBARを営む2人です。
1人がコロナに感染し自宅療養になりました。そのときに感じた想いから、新プロジェクト開始します。自宅療養者に無料で必要な物資を。
お申し込みはURLからお願いします。https://t.co/jtaQQLhnac#ポカリ届け隊#コロナ#拡散希望 pic.twitter.com/dha6xUTTVm
— 自宅療養者にポカリを届け隊!@東京 (@todoketai_0815) August 18, 2021
この資金には、経営しているBARの時短要請協力金や持続化給付金を当てている。「小さなBARなので、こんなにもらっていいのかという気持ちが正直あった。そのため一切使わずに貯金をしてきた。このお金を社会貢献に回せないかと考えた」と川原さん。
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■持続可能なサービスにしたい
現在は100万円を使い、ポカリスエット240本とゼリー300個を購入。配達用の車両は、このプロジェクトに共感した知人が購入し、無償で貸してくれているそうだ。計3人で「ポカリ届け隊」を結成し都内を駆け回っている。昼間であれば申し込みから1~2時間で自宅玄関前まで配送。
「コロナに感染し、備蓄がなかった場合、コンビニになどに買いものに行かなければならないケースが出てくるかも知れない。しかし、自分たちが届けることで、それを防ぎ感染拡大防止にもつながっていく」と川原さん。
今後は地域を拡大し資金をクラウドファンディングで募り、企業にも協力を求めることを検討中。「持続可能なサービスにしていくために起業することも考えている。行政から請け負う形で自宅療養者のニーズにあったサービスを提供し、社会のセーフティネットになれれば」と述べた。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)