自爆テロで60人以上死亡のアフガン・カブール空港 難民国外流出の第二ステージへ
国外脱出を求める人々が殺到していたアフガニスタンの首都・カブール空港付近で爆発。60人以上が死亡し、自爆テロと見られている。
■ロシアには好機到来
「アフガン制圧以来、ロシアはアフガンからいかに利益を得るかうかがっている」。
VOAなどによると、タリバンの指導者を過去数年、モスクワに招いた友好関係もあり、ロシアは「パニックになる必要はない。迅速で平和的な解決に興味がある」と冷静さを保ち、アフガン撤退を「米国の弱体化」を世界に示すケースとして捉えている、という。
タリバンと今後、政治経済面を含め「実利的」な関係を維持する。アフガニスタンは中央アジア圏の経済発展に欠かせない物流拠点。
中国の経済圏構想「一帯一路」のエリアでもあり、鉱物資源の宝庫。この地理的特性がロシア、中国など近隣の同国に対する「干渉、示威行動」につながりやすい、と専門家は指摘する。
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■反タリバン勢力の抵抗で内戦激化か
タリバンと前政権高官らによる「包括的政権」への交渉が進む中、首都カブールから150キロ北のパンジャミール州で、アフガン軍と地元戦闘員らで構成する反タリバンの武装組織がタリバンと戦闘となり、反タリバンが3地区を手中に収めた、という。
反タリバンのリーダーは「パンジシールの獅子」の武名を持つ国民的英雄を父に、英国の軍事アカデミー校で学んだアフマド・マスード氏。「非流血」の平和的解決を望むというが「話し合いは頓挫し、進展の見込みはない」と報じられている。
タリバンは選挙なしの中央集権型の政府を主張、選挙実施と地方への自治権付与を訴えるアフマド氏と意見が食い違い、新政権樹立には紆余曲折がありそうだ。