小池都知事、繁華街での人流増加を指摘 夜間の滞留人口の多くは40~50代
小池都知事が定例会見を実施。新型コロナウイルスの感染状況について「現在も最大の危機が続いている」と強く訴えた。
27日、東京都の小池百合子都知事が都庁にて定例会見を実施。現在の感染状況などについて言及した。
■「現在も最大の危機が続いている」
会見冒頭、新型コロナウイルスの感染状況に触れた小池都知事。26日の東京都の新規感染者数は4,704人、7日間でならすと4,352人となっていることから、「現在も最大の危機が続いているといっても過言ではありません」と強い口調で訴えた。
感染力の強いデルタ株の置き換わりが進み、日本全国に感染が急拡大したことで、「昨日も緊急事態宣言の対象地域が広がったところであります」と発言。新たな対象地域は、北海道、宮城、岐阜、愛知、三重、滋賀、岡山、広島。すでに発令済みの東京や大阪などと合わせると、計21都道府県となる。
関連記事:小池都知事、急拡大する感染状況に対して… 「最大の危機を迎えています」
■重症者が過去最大の水準
そんな現在の感染状況について、小池都知事は「まさに災害級といえるレベルであります。新規陽性者数しかり、入院患者数しかり、重症者の数が過去最大の水準となっております」と医療体制がひっ迫していることを改めて強調。
専門家からは、現在の状況が続くと命を救うための十分な医療が受けられなくなる可能性があるとの指摘もあり、「最大限の警戒をし、感染しない感染させないための行動をぜひともお取りいただきたいと思います」と注意を促した。
関連記事:小池都知事、新規感染者の増加に危機感 「夜間の滞留人口が急激に増加」
■40~50代の滞留人口は…
感染拡大に要因となっている「繁華街での人流」については、お盆休み明けから右肩上がりの状況。夜間、繁華街に滞留している年代を見てみると、重症患者の多くを占めている40~50代の比率が最も高いという。
そのことから、「行動パターン、行動についてお考えいただきたい。そして、最大の注意を払っていただきたい」と、改めて都民に呼びかけた。
・合わせて読みたい→小池都知事、豪雨とコロナは同じ災害だと説明 違いは「見えるか見えないか」
(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)