3日間だけ開催される「やさしくないミュージアム」 その実態を探ってきた
パラアスリートたちの凄さが体感できる注目のイベントが東京で開幕となった。
27日、東京・豊洲でパラスポーツ特別展「やさしくないミュージアム」が開幕。
長野パラリンピック・トリノパラリンピック アルペンスキー日本代表の野島弘氏、シドニーパラリンピック 車いすバスケットボール日本代表で東京2020パラリンピック選手村副村長のキャプテンの根木慎志氏、パラリンピックのドキュメンタリーシリーズ「WHO I AM」(WOWOW)のチーフプロデューサー・太田慎也氏、そしてゆるキャラ・くまモンが登場し開催を祝った。
画像をもっと見る
■7つのやさしくない展示
本イベントは、車いすに乗って展示を鑑賞する特別展。
会場内ではすべてスポーツ用車いすで移動する。
「まっすぐ進めない展示」を鑑賞したり、車いすラグビーの激しいぶつかり合いを体験する「重すぎる扉の先にある展示」、車いす上から体を思いきり乗り出す必要がある「離れすぎている展示」など、合計7ブースの“やさしくない仕掛け”を体験しながら、20年以上パラアスリートを追い続けてきた写真家・越智貴雄氏の写真を鑑賞していく。
関連記事:隻眼の太鼓打ち・富田安紀子 光失いつつある中見た「パラ聖火」に喜び
■驚きの機動力
現場に行った記者も体験してみた。まず入口で車いすを選ぶ。
普通の車いすと競技用車いすから選べると言うので、せっかくなので貴重な競技用をチョイス。他の記者たちにはテニスの試合で見るタイプの車いすが配られた一方で、しらべぇ記者の前にはラグビー用の「攻撃型」といわれる左右にガードが付いた車いすが支給された。
左右の車輪を前に回すと前進、同じく後ろに回すと後退、左右を前後に回すと車体が回転する。思ったより動きやすい。小回りが利くので急転回も自由自在だ。