松本人志が『ラフ&ミュージック』を引き受けた理由 笑いの世代交代

『FNSの日』を踏まえ、お笑いの世代交代を引き寄せる『ラフ&ミュージック』を考察。

2021/08/29 13:00



■「コア視聴率」というカギ

近年は、もはやいくらバラエティやお笑いで挑んでも、成功の目が見えない。ここで重要なのが、昨今、松本も強調する「コア視聴率」だ。視聴層の高齢化を反映しないコア視聴率ならば、バラエティも評価されやすい。もう1つコア視聴率に有利な番組ジャンルといえば、音楽番組だ。

笑いと音楽の融合の時点で、非常にコア視聴率をアテにしているということも可能だろう。松本がMCを引き受けたのも、27時間の生放送でないことはもちろん、コア視聴率の存在感も大きいのではないだろうか。


関連記事:話題の「コア視聴率」だけではTV改革が足りない理由 20年でできた構造とは

■笑いと歌の融合

『ラフ&ミュージック』は、笑いと音楽の混合の形で放送された。ネタと歌が次から次へと披露される構成は、非常に斬新だった。

ウェブ上は例のごとく賛否両論であるものの、昨今のYouTubeやTikTokにみられる、長々と1つのコンテンツをみていられない文化からすれば、飽きさせない展開でよかっただろう。

ネタだけのお笑い番組は単調であるし、邦楽アーティストを集めての音楽特番も、まだまだ現状の邦楽の盛り上がりでは限界もあると思われる。この形式が成功し、続けば、さまざまな邦楽アーティストが集う番組になれるかもしれない。

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■お笑い第3世代の集い
ダウンタウンフジテレビ松本人志中居正広爆笑問題ナインティナイン内村光良ナイナイ
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