小池都知事、感染状況は依然として災害レベルと強調 状況を一変させるには…
小池都知事、新規感染者は減少も現在の状況は災害レベルと説明。深夜帯の人流をいかに抑えられるかがカギとなる。
3日、東京都の小池百合子都知事が都庁にて定例会見を実施。新型コロナウイルスの感染状況は、依然として災害レベルであることを強調した。
■危機感をあらわにする
会見冒頭、医療体制が非常事態にあることを改めて言及した小池都知事。新規陽性者数を見ると減少傾向にあるものの、入院患者数は4,303人(8月31日時点)、重症者数は297人(8月28日時点)と過去最大の水準で推移している。
この状況について、「依然として災害レベルということには変わりがないという認識であります」と危機感をあらわにした。
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■人流を抑えるために…
感染拡大の大きな要因となっている「繁華街での人流」については、お盆休み明けから急増。とくに感染リスクの高い深夜帯は、40代以降の中高年が目立っており、「人の流れというはみんなで抑えられるわけで、危機を乗り越えるために協力をお願いしたい」と改めて都民に呼びかけている。
会社の経営層に向けては、「従業員の出勤や運営の仕方など、災害レベルの状況にあってどうするのか」「出社する人員なども考えられるワケですから、安全衛生など経営管理上のあらゆる視点から見直しを進めていただきたい」とテレワークの推進を呼びかける場面も。
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■2週間後の世界を変えていく
厳しい状況にあるが、8月26日に発表された新規感染者数の7日間平均が4,704人に対し、2日の東京都の新規感染者数は3,099人(7日間平均では3,140人)と一気に1,000人以上減少しており、かすかな光も見えつつある。
このことから、「皆さんの行動・意識が2週間後の世界を変えてきたということです。それを考えても、2週間後の状況を変えていくのは今なので、一人ひとりの感染抑制をみんなで進めていく」と小池都知事は説明した。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)