自販機に貼られた手紙、子供の切実な願いが… それを叶えた”2人のヒーロー”が話題
自販機をよく見ると、小さな子供の手紙が貼られていた。そこに書かれた「お願い」を叶えた2人のヒーローが話題になっている。
■手紙を読んで感激
今回手紙が貼られていた『ネイガー自販機』は、ネイガーの声で防犯の呼びかけや季節の挨拶などをアナウンスする機能を持っているという。
そのため、手紙を見つけた時は「普段からすったげ(ものすごく)しゃべる自販機なので『やがましね(うるさいぞ)!』って文句でも書かれてるのかと思ってハカハカ(ドキドキ)しながら近づいて見たば、なんと子供たちからのかわいいお手紙だった」とネイガーは語る。
内容を確認し、その真意に気が付き「おらさお願いすれば希望を叶えてくれるがもしれねえって思って頑張って書いて貼ったんだべな、と思って感激してしまった」と当時の心境を吐露した。
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■「ヒーローとしてやったわけでねえ」
今回の優しさ溢れる行動は「真のヒーロー」と反響を呼んだ。しかし、ネイガーは「なんも、ヒーローとしてやったわけでねえ。助けを求めれられて応えたいと思うのは当たり前だべ? それをヒーローって呼ぶんなら、誰でもヒーローだ」と謙虚に答える。
さらに「おらなんかよりも、すぐに商品入れ替えに来てくれた秋田ダイドーの兄さんのほうがかっこいいし、子供の声に寄り添って手紙を書くことを教えて手伝ってくれた親御さんたちのほうがよっぽどこの子供たちにとってはヒーローだべさ」と子供たちの願いを叶えようと即対応した秋田ダイドー、また手紙の作成に協力した両親に称賛の言葉を送った。
なお、子供たちには「手紙をくれてありがとう。おめだぢ、ままいっぺ食って風邪ふがねように健康で元気でいれよ! 機会があれば一緒に遊ぶべ! 楽しみにしてるど。へばな」と嬉しいメッセージも。
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■秋田ダイドーも粋だった
ちなみに、本件における陰の立役者である秋田ダイドーは、連絡を受けてから30分程度で現場に駆けつけたというのだから、驚きである。担当者に話を聞いたところ、自販機にセットする商品はオペレーションである程度決まっているそうだが、今回は子供の要望に応えるため入れ替えを実施したという。
ツイートの写真を確認すると、『カルピスウォーター』が最下段に設置していると思われる。小さい子供でもボタンが押せるように配慮したのか…と尋ねると「お子さんが押しやすいという側面もありますが…」と前置き、「この自販機は大きいペットボトルを最下段にセットするタイプでもあるんです」と赤裸々に答えてくれる。
しかし、今回の要望に応えるのであれば商品は1レーンで十分のはず…よくよく話を聞くと「お子様にぜひ気がついていただきたく、2レーン確保しました」「本当は『いちごオ・レ』も最下段が好ましいんですけどね(笑)」とこれまた粋な一面を覗かせる。
ネイガー、そして秋田ダイドーの両ヒーローが叶えた子供たちの願い。後日ネイガーの投稿に気がついた子供たちの母親からお礼の連絡もあったそうで、しっかりと子供たちにその思いは伝わっていたようだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・根室 ひねき)