凧揚げの糸を「丈夫なものに」と金属線に 送電線に触れた12歳少年が感電死

少年が用いたのは、家畜が逃げ出さないように張り巡らせる「電気柵」に使われる金属線だった。

2021/09/12 05:00

 

■電気柵用の金属線を使用

地元警察によると凧は自家製で、少年は糸を丈夫なものにする目的で金属線を使用していた。それは、家畜が逃げ出さないように設置される「電気柵」のための金属線で、農場が多いその近辺では簡単に手に入るものだった。

アドリアンくんの遺体は3日に墓地に埋葬されたが、家族はひどいショックを受けており、地域住民や行政による支援が必要な状況だという。


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■のどを切られる事故も

凧揚げでは、まれに深刻な事故が起きている。今から5年前には、インドのニューデリーで人々が「独立記念日」を祝うためカラフルな凧を揚げていたなか、その糸でのどを切られるという事故が3件発生。幼児2人と男性1人が死亡していた。

いずれの事故も、凧糸は特に鋭いものが使用されていた。凧揚げを競い合うイベントのため、他の凧の糸を切断する目的で、ガラスコーティングを施したものが販売されていたという。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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