コロナワクチン接種後、わずか1ヶ月で中和抗体が半減!? 体当たりで検査してみた

新型コロナのワクチン接種が進んでいる。その後の中和抗体はどう推移するのか体当たり調査。

2021/09/13 16:25


米国や英国、イスラエルなどと比較すると、先進国の中では遅れてスタートした日本のワクチン接種。予約の取りづらさやシステムの不具合、大規模接種会場での行列など多くの問題はあったものの、職域接種なども含めてスピードが加速。

10日現在で総接種回数は141,432,726回、うち1回以上接種者は国民の61.9%、2回接種完了者は49.8%に及んでいる(首相官邸公式サイトより)。


画像をもっと見る

■ワクチンの効果は…

接種が進むワクチンには、どれくらい効果が期待できるのだろうか。厚生労働省の新型コロナウイルスアドバイザリーボードが発表している資料によれば、未接種の新規陽性者数が10万人あたり59.9人なのに対して、接種完了した人では4.5人。

未接種者の7.5%に抑えられており、実態としてかなりの感染抑制効果があるものと考えられる。

ワクチン接種歴別新規陽性者


関連記事:アストラゼネカワクチンはデルタ株に効果60% カナダは「2回目接種はファイザーを」

■変異株への効果は?

RNAウイルスは遺伝情報がDNAに保存されている生物よりも変異しやすく、新型コロナウイルスにも世界中で数多くの変異株が出現している。

東京都の発表では、インド由来のデルタ株(L452R)はすでに9割を超える勢い。デルタ株は感染が拡大しやすいことに加えて、ワクチンの効果にも影響が懸念されている。

新型コロナウイルス

英国公衆衛生庁(PHE)が発表したデータでは、ファイザー社製ワクチンの発症予防効果はアルファ株で約94%、デルタ株で約88%。デルタ株における入院予防効果は約96%とされている。

しかし、ペルーで発見されたラムダ株、コロンビアで発見されたミュー株など、新たな変異株も国内で発見され始めており、とくにこの2株については、ワクチンの有効性低下の懸念も。

新型コロナウイルス 中和抗体検査キット【Amazon】

次ページ
■ブースター接種の問題も
話題厚生労働省ワクチン河野太郎新型コロナウイルス新型コロナモデルナデルタ株
シェア ツイート 送る アプリで読む

編集部おすすめ


人気記事ランキング