コロナワクチン接種後、わずか1ヶ月で中和抗体が半減!? 体当たりで検査してみた
新型コロナのワクチン接種が進んでいる。その後の中和抗体はどう推移するのか体当たり調査。
■ブースター接種の問題も
ワクチンの効果は、接種後は徐々に減少すると言われる。ワクチン接種開始が早かったイスラエルでは、世界に先駆けて3回目の追加接種(ブースター接種)を開始。8月29日からは対象を12歳以上に拡大している。
また、アメリカも今月20日からブースター接種を開始する予定だ。日本でも河野太郎ワクチン担当大臣が、「ブースター接種を実施する場合は10月終わりから11月から」との見解を表明している。
一方で、世界保健機関(WHO)は発展途上国のワクチン確保のため、先進国は少なくとも年内までブースター接種を控えるよう改めて呼びかけた。
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■接種後の抗体はどう推移?
では、実際、ワクチンによる抗体はどのように変化するのだろうか。しらべぇ編集部記者が、体を張って抗体検査をしてみた。
検査は、東京・池袋にある新型コロナ 池袋抗体検査センターにて実施。ネットで事前予約して訪れたが、検査時間は15分ほどだ。
検査は自分で採血する方式。専用の針で指先から血を採り、専用の機械で分析を行う。この検査でわかるのは、ウイルスが細胞に感染しようとする受容体とのつながりを阻害する「中和抗体」だ。
中和抗体は一般的に2回目接種直後から急激に上昇し、約2週間後にピークを迎えてそこから徐々に低下していくと言われている。この検査ではその2週間後のピークあたりが100%、その後20%を超えていれば「中和抗体が有効」と判断できると言うが…。