母親の死を届けず年金の不正受給を続けた息子 消臭用猫砂の中に遺体を隠し…
事情聴取に対し、息子は「そのお金が頼りだった。受給の権利を返上したくなかった」と話したという。
■詐欺や死体損壊・遺棄の罪は重い
警察は、母親の死亡を役所などに届け出ず、年金や介護手当として、少なくとも日本円で650万円ほどのお金を不正に受給し続けていた息子を、詐欺、死体損壊および遺棄などの罪で逮捕した。
事情聴取に対しては、「そのお金を頼りに生活していたため、権利を返上したくなかった」「母親の死をみとったのはルーマニア国籍の看護師。その後は帰国した」などと話しているという。
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■専門のセンターにまずは相談を
子供が高齢の親の年金収入を頼りに暮らしている、そんな家庭は世界的にも急増。日本では親が80代、子が50代であることが多く、その現象は「8050問題」とも呼ばれている。
「自治体の『ひきこもり地域支援センター』に相談を」と呼び掛ける厚生労働省だが、心身の病気や親の介護、リストラによる失業、親族や近隣住民からの孤立など、原因はじつにさまざまだという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)