スーパーで遭遇した魚、脳に直接語りかけてくる 「なんだコレ…」と凄まじい衝撃

スーパーにて発見した魚の刺身。思わずツッコミたくなってしまう「商品名」が、話題となっているのだ。

2021/09/22 04:45


 

■魚津市民も知らなかった…?

話題の写真について、ツイート投稿主・文絵さんは富山県内の某鮮魚店にて撮影したと振り返る。

もともと「博多っ子」だという文絵さんは、スーパーの「地元ネタ」をチェックするのが趣味なのだが、「なんだ」という名前は全くピンと来ず、「なにこれ?」と思わず首を傾げてしまったそう。

そこで「なんだ」という魚の正体について、富山県「魚津水族館」に質問したところ、同館の館長・稲村修氏は「こちらはタナカゲンゲという魚になります。魚類学者の田中茂穂先生にちなんだ標準和名とされています」と、回答してくれた。

なお、こちらの魚は「なんだ」の他にも「キツネ」「ババア」「ババチャン」といったクセの強すぎる名称が日本海各地に存在するのだとか。

なんだ

気になる「なんだ」の由来については正確には不明なようだが、稲村館長は「魚津産の水産物について1736年に記された古い文献に『なんだ』が登場し、『ナマズのような体で、狐のような顔、3尺ほど』という表記があるので、古くから魚津周辺で呼ばれていた名前と推測されます」「滑川市、魚津市、黒部市は『なんだ』で通じますが、切り身で売られているので、漁師や商人以外は本当の姿を知る人は少ないですね」とも補足してくれた。

なお「なんだ」が獲れるのは水深300m以深の水温2℃以下の冷たい海域で、アマエビやゲンゲ類を漁獲する小型底引き網漁で混獲される。入手できた際は、魚津水族館でも展示しているそうだ。

しかし「魚津市では通じる」といっても、一般的な知名度はそこまで高くないようで、稲村館長も「一般人は知らない人が大多数ですね」「『なんだ』という名前で切り身が売っていたり、居酒屋で『なんだ』というメニューを見ても『なんだぁ?』となる人が大多数だと思います」とコメントしている。

なんだ

ちなみに、気になる味については「身は白身で柔らかいですが、鍋にするとホロホロとした口当たりで、スケトウダラを薄味にした感じがします。僕は好きですよ」と、笑みを浮かべつつ語ってくれた。


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■他の食べ方も美味しいが…

続いては漁獲のプロ「魚津漁業協同組合」にも詳しい話を聞いてみると、やはり「富山県内でも一部の地域でしか『なんだ』は通じない」「魚津市民も全員分かるわけではない」という回答が見られた。

一般的な調理法については「煮付け」や「フライ」を挙げてくれたが、「これからの時期はやっぱり鍋が美味しいですね」というコメントも。

やはり「なんだは鍋で」というのが、通の楽しみ方なのかもしれない。

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(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ

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