千葉の高校生が放流したガラス瓶 37年後にハワイ島で「奇跡的発見」
千葉県立銚子高校の生徒が調査のために放流したガラス瓶が長い年月をかけてハワイで発見。その経緯は…。
■「人に笑顔をもたらした」
連絡票が同校に届いたのは、発見から約2ヶ月半を経た9月3日。家族はインターネットで同校を検索したが、日本語が分からず、アクセスに手間がかかったらしい。
仙台市在住のハワイ出身の女性が、現地新聞で報じられていることを同校に伝えるなど、周囲の協力もあり、連絡がついた。父のジョンさんは返送した連絡票に手紙を同封し「娘には本当にいい経験になった」とお礼。
返礼の手紙で同校生徒は、コロナ渦で自由に往来できない中「この奇跡が海を越え私たちをつなぎ合わせた」と英文で感謝を込めた。「スシを食べたい」というアビーさんのために手書きの寿司の絵も添えた。
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■OBは「思い出蘇った」
林教頭は「この機会をとおし、生徒は国際的視野を持ち、自然を大切にする心を学んだ」と喜ぶ。現在、50代半ばの同クラブOBは「思い出が蘇った」と当時を懐かしむ。
「発見のストーリーは人の心を響かせる。COVID(コロナ渦)の中、たとえ少しの間でも、人々に笑顔を与えた」。初報した同紙のジョン・バーネット記者は現地の反応について、しらべえ編集部にこう話している。
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■瓶の漂流・発見は世界最長、132年
海外の科学専門サイトによると、瓶の漂流物では1886年6月、ドイツ船籍の船員がインド洋で放流した瓶が132年ぶりに2018年2月、西オーストラリアの海岸で発見された。
潮流から迅速な航行ルートを探る目的だったといい、漂流から発見までの期間では統計上、世界最長とされている。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)