妊娠20週で破水し30週で早期出産 生存率1%の奇跡を体現する子供はすくすく成長中

前期破水で生後48時間生き延びられないと宣告された子供が、同じ境遇下にある親子の希望の星となった。

2021/10/01 06:30



■1%の奇跡にかけて誕生した命

アンさんは、抗生物質の投与と毎週の診察、できる限り安静にして赤ちゃんの生存率を上げるよう努めた。しかし2020年12月23日、妊娠30週で陣痛が始まり、後にチェスターくんと名付ける男の赤ちゃんを出産した。

胎児は出生前に羊水を吸い込んで呼吸の練習をするが、チェスターくんは破水により羊水が十分になかったため、肺が未発達の状態で誕生。出生体重は834グラムであり、妊娠24~25週程度の大きさしかなく、慢性肺疾患との診断を受けた。

チェスターくんは生後113日間を病院で過ごし、2021年4月に退院して家族が暮らす家へ。そこでようやく、二人の兄たちにも初めて会うことができた。


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■希望の星に…

無事に生まれてはきたものの、退院までの道のりは「1歩進んで10歩後退するような日々だった。すごくよくなったと思った瞬間またすぐ抗生物質とICU(集中治療室)に戻る毎日だった」と語るアンさん。しかしチェスターくんの成長を公表することで、「同じ状況で悩む母親たちの希望になれば」と願っているそうだ。

さらに「医師は率直に現実を伝える必要があることは理解しています。でも、1%だったとしてもチャンスはあるのです。この子は私たちに起きた奇跡です」と、悩める母親たちにメッセージを送った。

医師たちは、チェスターくんの現在の肺疾患は成長により好転していくだろうとみており、それ以外は全く問題がないと語っているという。

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(文/しらべぇ編集部・原田パラン

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