舛添前都知事、新型コロナ飲み薬の早期承認求める 規制だらけの日本に苦言も

舛添前都知事がメルクの開発した新型コロナウイルス新薬の一刻も早い承認を求めた。

2021/10/02 16:20

舛添要一

前・東京都知事の舛添要一氏が2日、自身の公式ツイッターに投稿。製薬会社メルクが開発中のコロナ新薬「モルヌピラビル」がアメリカ食品医薬品局(FDA)へ申請されたのを受け、日本にも早期の承認を求めた。



 

■メルク新薬に早急な手続きを求める

舛添氏はアメリカの製薬会社メルクが新たに開発した経口治療薬「モルヌピラビル」の緊急使用許可がFDAに申請されたのを受け、日本でも早急に手続きを行うべきだと意見を述べた。また舛添氏は規制だらけで動きが取れない体制に「いつも後手後手だ」と苦言を呈している。

新型コロナウイルスで日本はワクチンの承認なども諸外国に遅れをとっており、今後のためにも体制の見直しが望まれるところだ。


関連記事:新型コロナ治療後の「ムーコル症」がインド以外でも 眼球摘出と高い致死率

 

■コロナ変異株にも有効な反応

モルヌピラビルは新型コロナウイルスが体内で複製されるのを阻害する物質を用いた経口治療薬でアメリカの製薬大手メルクと同じくアメリカのバイオ医薬品企業リッジバック・バイオセラピューティクスが共同で開発を行っている。

新型コロナウイルスの軽症から中等症の患者に治験を行った結果、モルヌピラビルを投与された患者はそうでない患者に比べて早期に退院し、入院または死亡のリスクを約50%低減するなどの効果を得られたという。


関連記事:新型コロナ患者増加でICUが満床 重病男性が43もの病院に受け入れ断られ死亡

 

■治験者の死亡はゼロ

また、モルヌピラビルでの治療を受けなかった患者が8名死亡したのに対して、最後まで治療を受けた患者の死亡はゼロ。

偽の薬を投与した患者とそうでない患者で比べた結果では有害事象は確認されず。これらの肯定的な結果から治験は早期に中断され、今回の動きへとつながったようだ。

・合わせて読みたい→菅義偉首相、自身も対策会議でテレワーク実践 全国一斉休校は「予定なし」

(文/しらべぇ編集部・綾崎 かなめ

専門医が教える新型コロナ・感染症の本当の話 【Amazonでチェック】

舛添要一厚生労働大臣新型コロナウイルス都知事リッジバック・バイオセラピューティクスメルクモルヌピラビル経口治療薬
シェア ツイート 送る アプリで読む

人気記事ランキング