ひき逃げ事故にあった男性 Apple Watchが救急車を要請して命拾い
便利なだけでなく、命も救うスマートウォッチ。高額だが持っていて損はない…?
■さまざまな緊急事態に対応
ムハンマドさんが使用していたApple Watchはシリーズ4のもので、「転倒検出機能」が内蔵されている。着用者が転倒し、強い衝撃を感知すると、まずアラームが鳴り、緊急通報サービスに連絡をするか否かを選択できる画面が表示される。
その後、1分間たっても応答がないと自動的に緊急通報サービスに連絡し、位置情報が知らされる。さらに、あらかじめ登録していた緊急連絡先に電話をして、緊急事態を知らせるという仕組みだ。
こうしてムハンマドさんはシンガポール市内のクー・テック・プアット病院に運ばれ、治療を受け、現在は順調に回復している。
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■心拍数の異常も感知
また、イギリスのジョージ・コックスさんという20代の男性の例も興味深い。2018年9月のある日、ジョージさんの心拍数が130と異常に多いことをスマートウォッチが知らせた。
成人は通常60から100が正常であるため、ジョージさんは病院を受診。そこで、心臓の弁にもれが生じる大動脈弁逆流が発見されたという。
他にも心拍数の異常を知らせたことで敗血症が判明し、早期治療のおかげで一命を取り留めた人の例など、スマートウォッチによる命拾いの例は多々報告されている。
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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ)