小学校教師が児童のランドセルに嫌がらせ 保護者は「やりすぎだ」と投書
「体罰は絶対にあってはならないこと。また、紙を貼り付けることは、ほかの人にも見えるため悪質すぎる」と人事担当。
大阪市教育委員会は12日までに、男子児童の頬をつねったりする体罰やランドセルに張り紙をしたとして、市立小の男性教諭(33)を戒告の懲戒処分にしたと発表。しらべぇ取材班は、人事担当者から詳しく話を聞いた。
■保護者の投書で発覚
大阪市教委によると、男性教諭は昨年9月から12月にかけて、児童2人に対してほほを1回つねった。また、ほかの1人の頭を1回小突いた。計3回の行為は、体罰として認定。
さらに、今年3月には宿題を忘れがちだった児童1人のランドセル外側に「しゅくだいをする」、「れんらくちょうをかく」と書いたB5サイズの紙を半透明の養生テープで貼り付け。児童をそのまま帰宅させた。
これを見た保護者が学校と教委に対して、「やりすぎだ」などの抗議を込めた手紙を送ったことで発覚。
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■焦ってやってしまった
人事担当者は、しらべぇ編集部の取材に対して「体罰は絶対にあってはならないこと。また、ランドセルに紙を貼り付けることは、ほかの人にも見える行為で悪質すぎる」と話す。
教委の聞き取りに、教諭は「以前から保護者にも宿題忘れについて話をしていた。しかし、年度末になっても改善しなかったため、焦ってやってしまった」と話したそうだ。
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■本人に指導力ない
体罰については「教諭本人に指導力がないために、本来であればしっかり指導すべきところを、安易に体罰に頼ったのではないか」と人事担当。この処分を受けて教委は各学校長に対して、あらためて体罰指針の遵守徹底を指示。校長から各教諭に指導しているという。
また、今年6月に10代の女子児童に対し、同児童にかかる児童ポルノを携帯電話機に送信させ保存し、製造した疑いで逮捕された市立中学校教諭(32)の懲戒免職処分もあわせて発表された。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)