祖父の手料理で孫がアナフィラキシーショック死 「ナッツアレルギー忘れていた」

家族に喜んでもらおうと、手料理を振る舞った祖父。悪気がなかっただけに、その心情はいかばかりか…。

2021/10/14 08:00


 

 

■救急車の到着に遅れが…

息苦しそうに倒れ、顔面がひどく腫れた状態のケイソンくんを見たルイーズさんは、ただちに救急車を要請。同時に、期限切れのエピペンを使用していいかを尋ねた。

許可を得てそれを注射するも、ケイソンくんの症状は改善されなかった。さらに救急車は公園に近づいたが、入り口付近でやけに手間取っていたという。

その間にもケイソンくんは「息ができない。死んじゃう」と苦しそうにもがき、見守るルイーズさんもパニック状態だったそうだ。


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■突然の「別れを告げますか?」

救急車はやっと公園に入ったが、ケイソンくんの元へたどり着くまでにさらに数分間のロスが発生した。

ルイーズさんは救急車に同乗し、祖母も病院へ向かったが、医療スタッフからは「大変厳しい容態です。ケイソンくんの元へ行き、別れの言葉を告げますか?」と尋ねられ、ルイーズさんは泣き崩れてしまったという。

これからハロウィン、クリスマスや新年と続くが、パーティシーズンには人が作った料理を口にする機会も増える。アレルギーのある人、子供たちは食べ物には十分に気を付けるよう、ルイーズさんは注意を促している。


■「入り口が違うと言われた」救急隊

このたび、ケイソンくんの突然の死に関する死因審問が検死裁判所で行われた。

祖父のアルバートさんは、「ハム料理に合うソースにナッツを使用してしまいました。『美味しい』と言ってお皿までなめてくれたのですが、私はケイソンがナッツアレルギーであることを完全に忘れていました。悔やんでも一生悔やみきれません」と涙ながらに証言したという。

救急隊の到着が遅れたことに関し、「なぜ入り口で何分間ももたついていたのか。あのロスさえなければ助かっていたのでは」と追及する家族に対し、「ここからは侵入できないと注意されてしまった」と説明する救急隊。家族はこれに納得しておらず、裁判は今後も続く見通しだ。

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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ

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