東大修士フォトグラファー撮影のリコリスが幻想的 「写真は人生そのもの」
「私自身もいろいろな苦しみを経験し、今がある。写真を通して、希望や夢を与えられたら一番嬉しい」と述べた。
日本では彼岸花、曼珠沙華といった名前で昔から知られているリコリス。開花期を迎えると、葉もなく誰に知られることもなく地中から突然に花芽が姿を現す。
その先端は見る見るうちに天に向かってまっすぐ伸び、大胆に反り返った花弁など、神秘的な姿が人々を魅了。そんな姿を撮影したフォトグラファーが話題を呼んでいる。
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■幻想的なリコリス
都内の公園で9月中旬に撮影されたリコリス。撮影者の蒼灯さんは、一般的な赤い彼岸花を撮影しようと公園に向かったが、目的の花は見つからなかったという。しかし、一輪の幻想的なリコリスを発見し、驚き感動したそうだ。
「その日は雨だったが、びしょ濡れになりながらシャッターを押し続けた。時間を忘れるような瞬間だった」と話す。「雨だったので、普通だったら行かないはずなのに、この日は公園に向かった。
何か引き寄せられるものがあったのかもしれない」と蒼灯さん。この写真には14万以上のいいねがついている。
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■写真は人生そのもの
写真を撮り始めて15年目で、「写真は人生そのもの」と話す。小さい頃から音楽家を目指し、幼稚園から音楽大学付属学校に通った。また、バイオリンとピアノを3歳から始めた絶対音感の持ち主。
中学時代は帰宅後毎日4時間の自主練を欠かさなかったという。しかし、ハードな練習で精神的にも追い詰められ、体調に異変が現れた。
当時を振り返って「好きな音楽をやっているはずなのに、まったく楽しくなかった。まるで戦場で戦っているようだった」と話す。体を壊したことで音楽家の道を断念し、そこから本格的に勉強を始めて、私立高校に進学。