スイーツの街で遭遇した張り紙、クセが強すぎる 「どこか見覚えが…」と話題に

お洒落な街・自由が丘で、何やら空気感の異なるメッセージを発見…。その熱さと「泥臭さ」に反響の声が寄せられているのだ。

2021/10/20 04:45


 

■代表の「ガチ感」が最高だった

今回の取材を快諾してくれたのは、同社の代表取締役である多江和晃氏。

件の張り紙がツイッター上でバズっていたことは既に認知していたのだが、笑顔を見せつつも「2017年ごろに作成したものが、なぜこのタイミングで…」と、いささか戸惑ったような表情で首を捻っていた。

今回話題となったフレーズを掲出した理由については、「この前を通っていく人が勇気づけられたり、人生が前向きになれるような、その人にとってプラスになるような言葉を贈れるようにと思いを込めて掲出しております」「また付近の道は学生の方が通ることも多いため、そうした若い世代の方々が夢と希望を持って生きていけるように…という思いも込めております」という、多江氏の人柄の良さがヒシヒシと伝わってくる回答がみられた。

LE.O.VE

リオーブは、訪問看護やリハビリに関するサービスを提供している会社。「人に良い影響を与えたい」という前向きな思いから、自由が丘にある「訪問看護リハビリステーション」の本店前に件の張り紙を掲出しているのだ。


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■やはり元ネタはウソップなのか…?

続いては「ここが地獄じゃあるめぇし」というクセの強いメッセージの元ネタについて尋ねてみる。

ぶっちゃけ当初、記者は「万が一、台詞は知ってるけどワンピ自体はそこまで詳しくない人だったらどうしよう…」と邪推を重ねていたのだが、多江氏からは「こちらはウォーターセブン編のロブ・ルッチ戦で、ウソップがルフィにかけた言葉ですね」というガチ感あふれる回答が。

ワンピース

じつは件の張り紙は、『ワンピース』作中で強敵との戦闘の最中、苦戦している主人公・ルフィに向かって、それまで仲違いをしていたウソップが投げかけた励ましの言葉が元ネタとなっており、こちらの台詞は多江氏の人生に大きな影響を与えたものだという。

「昔、私にはメンタルをやられていた時期がありまして…その際にこの台詞を読んで奮起し、立ち直れた経験があるんです」「以降、辛い事態に遭遇しても心に残っていたこの言葉に何度も救われてきまして、ウソップのこの台詞があったからこそ、ここまで事業を拡大できたという経緯もあります」と、自身の体験談について語る多江氏。

文字数の都合で張り紙からは省略された箇所もあるが、ウソップの台詞は「爆煙で黒くたって空も見える。海も見える」という下りから「ここが地獄じゃあるめェし!」に繋がっていき、要するに「どんなに辛い状況も自分次第で変えられる、乗り越えられる」という意味が込められた言葉なのだ。

多江氏はこちらのフレーズについても触れ、「過去の自分がウソップの言葉に勇気づけられたように、同じような境遇のある人が、こちらの張り紙を見て立ち上がってくれたら、とても嬉しいです」と笑顔で語ってくれた。

LE.O.VE

ちなみに、今回話題になった台詞以外に「過去は変えられない! 未来だけ変えていこう!」「うちらごときの困難は全部大した問題じゃない! 乗り越えろ!」などなど、これまた前向きなメッセージが日替わりで貼り出されている(金〜日曜日は固定)という。

LE.O.VE

自由が丘を訪れた際は、プラスのエネルギーで満ち満ちた同社のメッセージをぜひチェックしてみてほしい。

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(取材・文/Sirabee編集部・秋山 はじめ

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