牛糞使用のフィルターで海水を真水に 世界的な飲料水不足を解決できるか

大規模な海水淡水化施設を造る必要がなく、田舎町でも自作できる海水濾過フィルターが発明され、話題になっている。


 

■バクテリアを死滅させてから

ノースイースタン大学の研究者たちは、地元の農家から牛糞を回収し、華氏3,092度(摂氏1,700度)の熱を当て全てのバクテリアを死滅。バクテリアが除去された牛糞は炭素粉末となり、それを利用し海水を飲料水に変えることのできるフィルターを開発した。

フィルターを通した水はとても新鮮で、アメリカ合衆国環境保護庁による飲料水のナトリウム濃度基準をはるかに下回ったという。


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■田舎町でも取り組み可能

フィルターは牛糞と木の葉があれば作成可能で、電力ではなく太陽光を使用する。

現在の海水淡水化施設のように大規模なナノファブリケーション(ナノ構造物や生物学的材料の調査・分析)施設を造ることが難しい田舎町でも、それぞれのコミュニティの中で海水を淡水化するシステムを構築することができるのだ。

世界的な飲料水不足に対処するため、そして飲料水への平等なアクセスを実現するための救世主となるべく、研究者たちは牛糞フィルターに大きな期待を抱いているそうだ。

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(文/Sirabee 編集部・原田パラン

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