祖母宅の庭に生える果実で兄妹が中毒死 「リンゴだと思って食べた」
毒性のある動植物は、身の回りに潜んでいる。大人がしっかり覚え、子供に教えることが大切だ。
このたびコロンビアで、祖母宅に遊びに行った孫たちをとんだ悲劇が襲った。イギリスの『Mirror』や『The Sun』が報じている。
■1時間で体調に異変
事故は17日、コロンビア・ウイラ県のモンテシトスという村から伝えられた。祖母の家に遊びに来ていたジョフラン・チャヤくん(5)と妹のアミラちゃん(3)は、庭に生えていた赤い果実を頬張った。
ジョフランくんが6個、アミラちゃんが4個口にしたことがわかっている。その約1時間後、ふたりそろって嘔吐が始まり、続いてけいれんが起こったという。
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■キョウチクトウ科の有毒果実
幼い兄と妹は急いで病院に運ばれ、2日間にわたり治療を受けたものの息を引き取った。「リンゴだと思って食べた」と明かしたという。
ふたりが食べた果実は、コロンビアでは「ボラデトロ」または「フエボデトロ」と呼ばれ、木は3メートル近くまで成長。果実はリンゴのように見える。だが、毒を持つ大変危険な果実として知られているという。
この植物は、日本でも庭木などに多く見られるキョウチクトウの仲間。キョウチクトウには強い毒性が知られ、日本でも誤って葉を食べた子供の中毒例や家畜の死亡事故が起きている。