強迫性障害の特性を生かしビジネスに 有名人も顧客にした少年の活躍に注目集まる

悩みを生かし、自立に向け歩み始めた少年。目標ができたことを、家族はとても喜んでいる。

2021/10/27 06:00

車・自動車・掃除

汚れた状態を極端に嫌い、家にいても清潔かどうかが気になって仕方がないという10代の少年。病院にも行くほど悩んだが、その苦悩が少年の自立に向けての第一歩につながった。

少年とその家族の取り組みについて、『The Mirror』など英国のメディアが伝えている。



 

■ある症状に悩んだ少年

イギリスのグレーター・マンチェスターで暮らす少年(15)は、ある時期から家の中を清潔に保つことにこだわるようになった。病院に行き相談したところ、強迫性障害(OCD)を患っていると診断された。

悩む少年を見て、「家の外で過ごす時間を増やしてあげたい」と考えた家族は、車の洗浄に必要なカーケア製品のセットを購入。与えられた少年は使用法を調べ上手に使いこなすようになり、親戚の車をピカピカにして大喜びさせるようになった。

作業に没頭できることを安心した少年は、「近所の人たちの車もきれいにしてあげたい」と考えるようになったという。


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■近所でも評判に

少年の思いを知った母親はSNSのコミュニティページを調べ、「車をきれいにしてほしい人は、家の前に駐車しておいてください」「ピカピカに洗ってさしあげます」と書き込んだ。

すると投稿からわずか数時間で車の列ができたため、少年はさっそく作業を開始。1台につき約780円の料金を請求したが、ほとんどの人はその倍の額を差し出し、少年を喜ばせた。

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■有名人も顧客に
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