現代によみがえった“狐の嫁入り”が話題 「お面を気軽につけられるように」
小学生から60歳までの28人が参加し、ドレスコードである黒留袖を羽織り、下駄や雪駄でゆっくりと練り歩いた。
「狐の嫁入り」の由来には、さまざまな伝説や言い伝えがある。もともと日本では奇妙な現象を「狐に化かされた」と表現したりと、狐には不思議な力があるといわれてきた。また、山や林に怪火(狐火)が並ぶ現象を「狐の嫁入り」と呼んでいる。
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■魔除けを日本らしく
先月31日のハロウィンにあわせて、鹿児島市内で実施された「狐の嫁入り」は、主催者の「魔除けを日本らしく表現したい」という想いから、5年前にスタート。お面をかぶった参加者たちが、市内の繁華街1.6キロを約40分かけて練り歩く。
練り歩きは2回実施されたが、小学生から60歳までの28人が参加し、ドレスコードである黒留袖を羽織り、下駄や雪駄でゆっくりと歩き回った。
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■お面自体を嫁入り
このイベントは、お面を作る幻空堂が企画しているが、作家には「お面を日常で気軽に使ってほしい」との想いがある。
「1つひとつに心を込めて手作りしている。販売というより、『嫁入りをさせている』という感じに近い。そのため、代金としていただくのではなく、結納金として受け取っている」と話す。
お面は紙で出来ているが、形づくられたものを海外から輸入し、そこに狐のデザインを施している。ひもを通したりするなど手間のかかる作業だが、お面は一個1,200円。「気軽につけてほしいからこそ、高価にはできない。生活はカツカツですが」と笑う。