刃物で突然襲われたとき「リツイートしないで」 その理由に思わず納得…

日本中に衝撃を与えた京王線の刺傷事件。こちらをめぐり、ツイッター上で発生した「ある動き」に疑問の声が寄せられているのだ。

2021/11/03 04:45

刃物

10月31日、東京都調布市の京王線布田−国領駅間を走行中の新宿行きの上り特急電車にて、70代男性の右胸を刺し、ライターオイルを撒き、車内に火をつけた疑いで、服部恭太容疑者(自称・24歳)が逮捕された。

日本中に衝撃を与えた事件を受け、ツイッター上でも様々な意見が飛び交っているが、そんな中で「とある注意喚起」が話題となっているのをご存知だろうか。

【話題のツイート】これは正論すぎる…


 

■「リツイートとかしないで」

注目を集めているのは、時代劇系Vtuberとして活動する秋山銀次郎さんが投稿した一件のツイート。

「京王線で事件、重体の方が無事意識が戻りますことを祈ります」という文言から始まる同投稿には、「この後刃物で襲われた時の対処方とかTwitterで上げる人が増えるかも知れないので、多数武術をやってる身から一言」それは役に絶対立たないものなので、リツイートとかしないでください。1にも2にも逃げること、逃げる以外に手立てはないです」という注意喚起が続いていたのだ。


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■「逃げる」ことは恥ずかしくない

秋山さんはその後のツイートにて「電車の中では逃げられないという意見も多かったので補足」「逃げるというのは犯人と距離を取るってことです」と、細部についてもコメント。

「警察が来るまでの時間稼ぎもそうですが、状況を把握するための時間も得ます」「犯人と遭遇した時、犯人が絶対的に先手を取っています。少しでもイーブンにするためにもその場から逃げるしかないんです」と、逃げることの大切さについて説いている。

「逃げる」という言葉に悪いイメージを持っている人は決して少なくないほか、今回のような痛ましい事件が発生した際、ネット上には「もし自分がその場にいたら、いかに勇敢に立ち回っていたか」と突如、自分語りを始める人が散見されるもの。

そうした人の中には「非常時に自分の身さえ助かれば良いのか」「逃げるなんてみっともない」といった具合に、事件に巻き込まれた人々を非難し出すケースもあり、こうした行為が「非常時に自分だけ逃げるのは恥ずかしいこと」という謎の先入観を抱かせ、悪循環を生じさせているような思いすら湧いてくる。

そんな中で「(対処法の)リツイートをしないでください」「逃げてください」と冷静に呼びかけた秋山さんのツイートには、「本当にその通りです。護身術でも、相手に立ち向かうのは最後の手段です」「空手の師匠も同じことを言っていました。刃物からは逃げるのが一番」「確かに素人が咄嗟にできることなんて、たかが知れてるんですよね…」といった共感の声が多数寄せられていた。

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■「刃物にはこう対処」に違和感
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