コロナ不況で「子供服を捨てないで」 各国で高まる衣類リサイクルの需要
きれいなのに、サイズが変わり着られなくなった子供服。誰かが着てくれれば…と考えている人は意外にも多い。
新型コロナウイルスにより、世界のほとんどの国でサービス業を中心に経済が停滞し、収入源や失業に悩む家庭の数がいっきに増えた。そのことは子供たちの暮らしにも、確実に影響を及ぼしている。
その苦しい状況において、救世主となっている1つが衣類のリサイクルだ。イギリスやインドでは、それがますます盛んになっているという。
■子供服はすぐ着られなくなる
「子供たちを貧困から救おう」「人々の暮らしを守り支え合おう」と、貧困撲滅を謳う欧米の非営利活動団体。
その多くが今、ネット上で「不要な衣類は捨てず、リサイクルショップに持ち込んで」「ショップは衣類をどうか格安で販売して」と、以前にも増して強く呼びかけている。
活発に動くため消耗しやすく、体の発育が速いためサイズがすぐに小さくなる子供服は、特に欲しい人がいっぱいだと説明。ボロどころか新品同様のものも多いため、掘り出し物との出会いにワクワクする購入者は多いとしている。
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■「とにかく捨てないで」
そんな中で、非営利団体の『Love Your Clothes』は「コロナのパンデミックを経て各種の店がやっと営業を再開させたイギリスでは今、新規のリサイクルショップがぐんと数を増やしている」と伝えている。
かねてから「地球環境保護のためにも衣類はリサイクルを利用して」と人々に訴えてきた同団体。「寄付が一番ありがたいが、きれいならショップに持ち込んで買い取ってもらう方法も。
とにかく衣類を捨てず、誰かに役立ててもらうことを考えて」と強く呼びかけている。
なお、イギリスでは地域行政が主宰するチャリティーショップも各地に急増しているとのこと。その収益金で、経済的困難にあえぐ家庭をサポートすることが目的だという。