「紅葉狩り」が”狩り”な理由をチコちゃんが解説 平安時代の名残りだった
『チコちゃんに叱られる』で「紅葉狩り」の語源を紹介。平安時代の貴族たちの独自ルールから生まれた言葉だった。
日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ、「紅葉狩りはなぜ『狩り』?」が注目を集めている。
■「紅葉狩り」の原点は平安時代
桜を見るのは「花見」と呼ぶことに対し、紅葉を見るのは「紅葉見」ではなく「紅葉狩り」なのだろうか。チコちゃんの回答は「狩りじゃないとお下品だったから」という。
紅葉狩りという言葉が生まれたのは平安時代。紅葉をめでるという文化は、平安時代の貴族にとっても楽しみのひとつで、現存する文献で紅葉狩りという言葉が初めて登場するのは、平安末期の歌人である源俊頼が詠んだ和歌である。
「しぐれゆく かたのの原のもみちかり たのむかけなく ふく嵐かな」という歌で、「山で紅葉狩りをしようとしたが、強い風が吹いてきた」という意味だ。
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■外出が難しかった貴族たち
平安時代の貴族たちは大きな家に住んでおり、庭に季節の植物を飢えて家の中から眺めて楽しんでいたようだ。ところが、山一面に広がる紅葉を見るために外に出かける必要があり、これを紅葉狩りと呼んでいたのが起源となっている。
貴族たちは「平安京の外に自由に出かけることができたない」という独特のルールがあった。政治などに携わり、普段は都の中で生活していた貴族たちが平安京の外に出ることは特別な目的がある場合のみに限られる。