SNSの新型コロナデマを信じ… ワクチン未接種で重症化した男性が医師らに謝罪

ネットにあふれる怪しいワクチン情報。それを信じ接種を受けなかった男性が感染し死にかけた。

2021/11/12 20:30

ワクチン・新型コロナウイルス・予防接種・注射

新型コロナウイルスのワクチンに関する噂を事実だと思い込み、接種しなかった男性。その後の感染・重症化・回復を経て、救ってくれた医師たちに謝りに行っていたことを、『People』などアメリカのメディアが伝えた。



 

■誤った情報を信じた男性

アメリカ・ワシントン州シアトルで暮らす男性(54)は、SNSで拡散している「マイクロチップが仕込まれている」といった嘘を信じ、新型コロナウイルスワクチンを接種する気がなかった。

しかし8月下旬に体調をひどく崩し、「しまった」「コロナに感染した」と悟ることに。耐え難い頭痛、息切れ、高熱といった症状が出たあと、病状は一気に悪化した。

すぐに入院したが、肺の血管には血栓ができていたため、医師たちは脳などに血栓が飛ぶ可能性をとても心配したという。


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■長く続いた入院生活

重症化した男性は人工呼吸器と心臓モニターにつながれたが、28日間に及ぶ入院生活を経て、自宅に帰ることを許された。

だが肺には後遺症が残っており、今も元通りとは言えない状態だ。「良くなった」と実感できるほど回復するには、約半年ほどかかると医師はみている。なお男性は退院後にワクチンを接種したが、「もう少し早く打っていれば…」と今は深く後悔しているという。

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■病院に行き謝罪
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