「ビースト」と呼ばれた犬に噛まれ男児死亡 英で繁殖・飼育禁止のピットブルテリアか
一度噛みつくと大人でも引きはがすことが難しいほど凶暴な犬が、イギリスの町で少年を噛み殺す事件が起きた。
学校帰りに友人宅へ遊びに行った10歳の少年が、獰猛な犬にかみ殺さる事件が起きた。イギリスでは繁殖・飼育が禁止されている種類が混じった犬ではないかと話題を集め、『Mirror』『Sun』など海外メディアが報じている。
■「ビースト」と呼ばれた犬
10月29日、ブリーダーから「ビースト」と評された犬が、Facebookを通じて売りに出された。その広告には「生後15ヶ月で人好き、残念なことに先住犬や猫たちとの相性が悪くリスクをおかせないため、よりよく見てもらえる家を希望」と記されていた。
そんな犬が、今回事件のあったイギリス・サウスウェールズのペニーレオルという町にやって来たのは、つい最近のことだという。たった数日の間で猫や子供、大人までも襲い、瞬く間に存在は町中に知れ渡った。
犬の体重は50キロを超え、肩から隆起した筋肉を動かし歩く姿を、近隣住民は「犬が飼い主の散歩をしてやっているように見えた」と語る。
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■静かな町に響いた叫び声
イギリス時間8日午後4時頃、ジャック・リスくん(10)が学校の帰りに寄った友人宅で事件は起きた。静かな町に子供たちの叫び声が響き渡ったのだ。
近隣住民は「取り乱した子供たちが、叫びながら助けを求めて飛び出してきました。友達が犬に足を噛まれているというのです」「すぐに近所の大人が助けに向かいましたが、全く手を付けられなかったそうです」と、その当時の恐怖を語った。