伝記コーナーで遭遇した「意外すぎる人物」が話題 まさかその地位にいるとは…

伝記シリーズが並んだ書店の本棚で、意外すぎる人物を発見。錚々たる偉人たちと肩を並べていたのは…。

2021/11/26 04:45


 

■「学習まんが」にそんなコンセプトが…

小学館の「学習まんが」シリーズの記念すべき第一弾が発刊されたのは、今から40年以上前の1979年のこと。

学習まんが

現在でも同社の人気コンテンツの一つで、『ドラえもん』や『名探偵コナン』といった人気作品のキャラクターが作中に登場し、子供たちに学ぶことの楽しさを教えてくれている。

学習まんが

しかし「キャラクターがことわざ辞典に登場する」のと、「キャラクターが主役の伝記が発刊される」のとでは、意味合いが全く違うのは確かである。

そこで、まずは「学習まんが」シリーズを担当する部署の代表者に、「学習まんが」のコンセプトについて尋ねることに。

学習まんが

察しのいい読者ならば既にお気づきかもしれないが、今回話題となったツイートの写真を見ると、背表紙にバラ付きが見られるのだ。例えば『徳川家康』の本には「学習まんが人物館」と書かれている一方で、『くまモン』の方には「学習まんが」としか書かれていない。

これにはいくつか理由があり、例えば「学習まんが人物館」シリーズは基本的に「既に亡くなっている人物」が収録され、「学習まんが」シリーズでは「スペシャル」枠として、元プロ野球選手の松井秀喜氏や、大人気ゲームソフト『ポケットモンスター』シリーズの生みの親として知られる田尻智氏など、存命の人物が収録されるという。

学習まんが

これらのシリーズに選出される人物の「基準」について尋ねると、小学館からは「発刊当初は、歴史上の偉人・武将・発明家・音楽家といった人物を取り上げることが多かったですね」「しかし子供たちにとっての『偉人』のイメージは時代と共に変わるため、近年ではスティーブ・ジョブズさんや田尻智さんといった具合に、様々な人物に焦点を当てた作品を発刊しております」という回答が返ってきた。

他にも「大河ドラマの主人公となった人物」のように、親子共に読んでいて楽しめるような人物がフォーカスされる傾向もあるようだ。


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■「なぜくまモン?」は社内でも…

しかし話を聞けば聞くほど、「なぜその中にくまモンが?」という疑念が強まっていくのも事実。

学習まんが『くまモン』が発刊されたのは2018年7月27日のことで、企画の上がった2017年当時は小学館内でも「偉人の範疇に入らないだろう」「そもそも人ではないだろう」といった意見がみられたそう。

学習まんが

だが、件の学習まんがシリーズには「子供たちに夢と希望を与える存在」を選出するというポリシーがあり、そうした観点から見ると、熊本県を襲った大地震の後に精力的な活動を行なってきたくまモンは、「完成されたキャラクター」というだけでなく、「人を思いやる心や、実践する勇気を子供たちに届けられる存在」であることに気付かされる。

くまモン

そこで、小学館が熊本県「くまモングループ」に企画を打診し、今回話題となった学習まんが『くまモン』が発刊される運びとなったのだ。

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■シリアスな部分を濁さない内容に…
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