飲酒運転事故で子供3人を亡くした両親 「加害者を許す」と決めた理由は…
子供を亡くしても、加害者を許す…? 両親はなぜ憎しみを捨てたのだろうか。
元気に出かけた子供たちが、車にはね飛ばされ亡くなってしまったとしたら…。衝撃的な出来事にショックを受けるた両親が、それでも「運転手を許す」と決めたこと、またその経緯について、『The Sun』など海外のメディアが伝えている。
■悲劇的な事故が発生
オーストラリアで暮らす夫婦には、6人の子がいた。しかし2020年2月、3人(13、12、9)が友達やいとこたちと外出し、アイスクリームを買って家に戻る途中で車にはね飛ばされ、重傷を負って命を落とした。いとこ(11)も死亡するという大惨事だった。
その後の取り調べで、運転していた男が酒に酔っていたこと、さらには薬物の影響も受けていたことも判明。大事な子供たちを亡くした夫婦の悲しみは深く、葬儀の会場では棺にすがりつきむせび泣く一幕もあった。
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■夫婦の決断
事故からしばらく経ったころ、夫婦は恨む気持ちに区切りをつけ「あの運転手を許そう」と決心した。許すことで、深く傷ついた心が徐々に癒えて、穏やかな気持ちで暮らせるようになると信じたからだ。
「加害者ではなく、むしろ自分たちにとって救いになる」「だから自分たちのために、許したい」。そう考えた夫婦は団体を立ち上げ、同じように深い悲しみを抱えた人たちに「許す道を選ぼう」と呼びかけている。
これに対し人々の反応はさまざまで、インターネットには「無理、自分だったら絶対に許さない」というコメントも多数書き込まれている。