動機は元雇い主への嫌がらせ? スーパーのピザ生地にかみそり混入した男に実刑
男のいたずらによって、ピザ生地の回収にかかった費用は2000万円以上に…。
■元勤務先への恨み
この件でニコラスは4年9ヶ月の懲役に加え、店が被った被害額の23万ドル(約2,600万円)を賠償金として支払うよう命じられた。
裁判の資料によると、ニコラスは以前にハンナフォードに商品を卸す生地の製造会社で働いていたが、パンデミックの影響により心身を病み、会社を解雇されている。
連邦裁判所で行われた判決の際は涙を流しながら、「誰にもけがをさせるつもりはなく、以前の雇い主を混乱させるのが目的だった」とコメントしている。だが、多くの人を巻き込んだいたずらの代償は、高くついてしまった。
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■対岸の火事ではない
けが人が出なかったことは不幸中の幸いと言えるが、裁判に関わった判事は「ニコラスの行動によって誰も負傷しなかったのは偶然の問題」とコメント。一歩間違えれば、大惨事になっていた可能性は十分にあるとした。
食品への異物混入は、日本でも度々大きなニュースとして取り上げられており、近年ではバイト従業員などの悪ふざけがSNSを通じて拡散する「バイトテロ」という言葉も生まれている。
食品の安心・安全は、多くの人の努力の上に成り立っている。たとえ誰かに危害を加える目的ではないとしても、いたずらは絶対にやめるべきだ。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)