封筒に貼られた普通切手、明らかに普通じゃなかった 思わず「贅沢すぎるだろ…」
何の気なしに使用した2枚の切手。その予想だにしなかった「コンビネーション」が話題となっているのだ。
■こんな偶然が起こるとは…
どうかと思う組み合わせになってしまった pic.twitter.com/YjQhJErJxO
— azami|C99 12/31東ヒ02a (@azami) November 30, 2021
ここ数年、酒器イラストを使用した「手のひらサイズ」の小さなカレンダーを作成し、その発送に普通郵便を利用しているというアザミ氏。
「子供の頃から切手収集をマイペースで楽しんでおり、現在は食べ物・飲み物・自転車の切手を中心に収集していることもあり、
せっかくなら切手にこだわりたく、特殊切手『おいしいにっぽん』シリーズの切手を使っていました」と、当時の様子を振り返る。
その際、カレンダーに使用した紙の関係で「84円」で発送できる重量をオーバーしてしまい、急遽94円分の切手が必要となり、不足分を「10円普通切手・トキ」で賄ったところ、件のシュールすぎる組み合わせが意図せず誕生してしまったのだ。
アザミ氏は「しまった!」と思いつつも、「ちょっと笑ってしまうな」と感じたそうで、誕生時の様子を想像してみるだけで、じつに微笑ましい気持ちになってこないだろうか。
関連記事:ニッチェ近藤、キャッシュレス生活の思わぬ罠にハマる 財布の中はまさかの…
■気になる切手の詳細
アザミ氏が今回使用した「手羽先」の切手は、日本郵便より販売中の特殊切手「おいしいにっぽんシリーズ 第3集」に収録されているもの。
日本各地にはその土地に根差した独自の食文化が息づいているが、日本郵便では多種多様な郷土料理だけでなく、地域の自然環境の中で育まれた食材や調理道具をも「日本の食文化を彩る魅力である」と捉えて特定の土地の食の定番に着目し、主に料理、菓子、食材、土産などを切手のデザインに落とし込んでいる。
第3集では「名古屋」がフィーチャーされており、手羽先の他にも「ひつまぶし」「台湾ラーメン」「味噌カツ」など、魅力あふれる「なごやめし」の切手がズラリ。
なお、普通切手の「定番デザイン」という印象が強いトキの切手だが、2015年2月2日より、改訂版のデザインが発行されていることをご存知だろうか。
デザイン変更について、日本郵便の広報担当者は、「2014年4月1日の消費税増税(5%から8%)による郵便料金改正に伴い、それまでの普通切手全種類のデザイン統一を図ることになりました」「2014年3月3日に使用頻度の高い7種が発行され、トキは翌2015年2月2日に発行された12種のうちの1種です」と、その背景を説明してくれた。
また普通切手はデザインコンセプトを「日本の自然」としているだけでなく、低額面には「動物」、中額面には「花」、高額面には「景観」が描かれているなど、細かい部分にも法則が存在するのだ。
ちなみにトキを題材とした切手は、今から60年以上前の記念切手「第12回国際鳥類保護会議」(1960年5月24日発行)に収録されたものが初となる。
普段何気なく使用している切手も、そのデザインやイラストのルーツを調べてみると、新たな発見があるかもしれない。
・合わせて読みたい→遠野なぎこ、アルバイト生活時代を告白 女性タレントとの因縁も
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)