義肢で偽装接種を図ったワクチン反対派医師 詐欺罪の取り調べで休業迫られる
イタリアで導入された「グリーンパス」により、ワクチン反対派の医師が接種を迫られることになった。
イタリアで就業に義務付けられている新型コロナウイルスワクチンの接種証明「グリーンパス」。接種反対派の歯科医師が接種を偽装した疑いをもたれ、現在取り調べを受けている。『The Sun』『New York Post』など海外メディアが報じている。
■スーパーグリーンパスの導入
イタリアでは、新型コロナウイルスワクチン接種者、新型コロナウイルスから回復し抗体を持つ人、そしてPCR検査で陰性が証明された人が持つことのできる「グリーンパス」のシステムが導入されている。
また、6日から新たに「スーパーグリーンパス」が導入され、ワクチン接種者か回復した人に限って発行される。陰性証明でのグリーンパス保持者は職場へ出向くことと、飛行機や列車での移動はできる。
しかしレストラン、映画館、コンサート、スポーツ観戦などの施設への立ち入りはできなくなった。
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■ワクチン接種を偽装
10月15日から、欧州の中でもいち早く職場へのグリーンパスの提示、携帯が義務化されたイタリア。そのため、反ワクチン派であったグイド・ルッソ(57)という男は、歯科医師として勤務するためにワクチン接種証明書が必要となった。
そこでワクチン接種会場に、インターネットで425ポンド(日本円で約63,000円)で購入したシリコン製の義肢を装着し、出向いたという。
すぐに看護師に見破られ問い詰められると、「ワクチン接種はしたくないけれど、仕事をするためにグリーンパスが必要なんだ」と語ったそうだ。