“悪質コンカフェ”のさばる秋葉原 区長は「違法客引き」に過料設ける方針を明言
違法客引き行為が跋扈する秋葉原を改善すべく、樋口高顕千代田区長が「来年は条例改正に着手」と説明。過料規定を盛り込む方針だ。
■コンカフェ経営陣の姿も
年内最後の会合となる今回の報告会では、万世橋警察署、秋葉原商店街振興組合、秋葉原電気街振興会、秋葉原タウンマネジメント、地域連携協議会「アキバ21」、神田旅籠町会、神田末広町会、神田金澤町会、万世橋防犯協会、青少年対策地区委員会(万世橋地区)、神田消防署、つくばエクスプレス秋葉原駅、秋葉原観光推進協会などの団体・組織・企業の代表者が出席。
さらにメイドカフェグループ「めいどりーみん」を運営する株式会社ネオディライトインターナショナル徳田泰彦副社長が会長を務める「メイド系店舗連絡協議会」、同じくメイドカフェ「あっとほぉーむカフェ」を運営するインフィニア株式会社の深沢孝樹社長らの姿もあった。
冒頭登壇した樋口高顕千代田区長は、この半年の活動を振り返りつつ「プロジェクトを進める上で3つの方向性があると考えるに至った」と、今後の課題について言及した。
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■客引き防止条例に過料
「1つ目は街を上げて『秋葉原で客引きは許さない』という明確で強いメッセージを発信し続けること。2つ目が警察や区による悪徳店舗、悪質な客引き行為に対する摘発、指導、取締り。3つ目が関係事業者の意識改革。これが一番難しくも最も効果があると考えている」と強調。
これまでの定期的パトロールで指導したコンカフェも多いが、指導直後こそ客引きメイドたちは退散するものの、数日もすると元通りに。まさに“イタチごっこ”の状態が続いている。
樋口区長もその状況について「(取締りは)大きな効果がある一方、時間の経過とともに再び増加してしまう」と不快感を示す一方、「区は警察とより連携を図りながら取締りを継続していき、来年は条例改正に着手する」と客引き防止条例に過料(金銭罰)規定を設ける改正をすべく、現在協議を重ねているとも明かした。
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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)